欧州委員会、スイスのシェンゲン圏参加を歓迎
2008/12/12
EU News 254/2008
IP/08/1955
ブリュッセル
<日本語仮訳>
本日、スイスとシェンゲン圏24カ国との間の、陸上の国境審査が廃止された。スイスは、どの加盟国が庇護申請の審査を行うかを特定するための基準を定めたダブリン制度にも参加する。
欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は、「スイス、欧州連合(EU)議長国ならびに全加盟国に対し、スイスが本日よりシェンゲン圏に加わるために尽力してきたことを祝す。スイスには心から『おめでとう』と言いたい。シェンゲン圏は、欧州の一体性、平和、自由への障害を取り除きつつ、同時に安全を強化する道筋をつける上で、大きな成果を収めてきた。スイスは本日、EUとできるだけ緊密に協力し、同国国民に利益をもたらそうと取り組んでいることをあらためて示した」と述べた。
これに加え、ジャック・バロ副委員長(司法・自由・安全担当)が「本日、EUとスイスの関係における重要な前進が見られた。EUとスイスの市民が、本日25カ国に増えた『国境のない領域』の恩恵を受けることができ、うれしく思う。これが実現できるようスイスが行ってきた努力に祝意を表したい。また、スイスがダブリン制度へ加わったことも歓迎する。これによって、欧州での庇護申請者の保護がより効果的に行われると確信している」と述べた。
本日のスイスのシェンゲン圏への参加は、昨年12月21日に9カ国(エストニア、チェコ、リトアニア、ハンガリー、ラトビア、マルタ、ポーランド、スロヴァキア、スロヴェニア)を新たに迎え入れたことに続くものである。これにより、国境地域の開発と観光事業の拡大が容易になり、インフラ整備においても効果がもたらされる。合法的な旅行者にとっては、これまでのシェンゲン圏諸国とスイス間の移動が、より迅速で容易になる。第三国(非EU諸国)の国民は、全シェンゲン圏に有効な査証(ビザ)がひとつあれば、各国ごとのビザはなくともこれらの国に入国できる。
スイスのシェンゲン圏への参加承認に先立ち、指名手配・行方不明・入国拒否者および紛失・盗難品に関する情報を共有する「シェンゲン情報システム」への接続が確保された。11月には、各国の司法・内務担当大臣が、スイスがシェンゲン協定の条件を満たしていると判断した。
欧州委員会は、スイス当局が、空路(空港)での国境審査も予定通り2009年3月に廃止できるよう、必要な手続きをすべて遂行することを確信している。
スイスとリヒテンシュタインの国境の扱いについては実用的な解決策が見つかった。欧州委員会は、リヒテンシュタインの加入に関する付属書の批准手続きが可能な限り早く完了し、評価の実施を経て、同国が2009年末までにシェンゲン圏に参加できることを期待している。
スイスは、また、ダブリン制度にも加わった。これに関連して欧州委員会は、庇護申請者の保護を強化し、同制度の効率化を図ることを目的とした、ダブリン規則およびEurodac(庇護申請者の指紋データベース)規則の修正案を12月3日 に提出した。この提案は、欧州共通庇護制度の構築という要望に沿っている。欧州共通庇護制度は、庇護申請者(亡命希望者)やEU域内で国際的な保護を受ける人々に高いレベルの保護を提供するものであり、今後はスイスもこれに参加する。
バロ副委員長の活動に関する詳細はこちらをご覧下さい(英語)
http://www.ec.europa.eu/commission_barroso/barrot/index_fr.htm
原文はこちらをご覧下さい(英語) IP/08/1955
